第一期工事 名古屋城本丸御殿「玄関」「表書院」

玄関

本丸御殿を訪れた人がまず通され、取り次ぎを待つ建物です。玄関といえども、一之間(18畳)、二之間(28畳)の2部屋からなっており、一之間には床もあります。四周の壁や襖には、来某者を威圧する勇猛な虎や豹が描かれています。

本丸御殿復元工事スケジュール

来訪者を威圧する玄関 「竹林豹虎図」

本丸御殿を訪れるとまず通される場所で、勇壮な虎が迎えてくれます。

  • 玄関・一之間の竹林豹虎図

  • 玄関・二之間

  • 破風(はふ)金具には、八双(はっそう)と三葉葵紋、懸魚(げぎょ)などがあります。漆を塗った上に金箔が施されています(漆箔)。懸魚は火除けの意味があったといわれています。

表書院

正規の謁見に用いられた広大な建物です。上段之間(15畳)、一之間(24畳半)、二之間(24畳半)、三之間(39畳)、納戸之間(24畳)の5部屋からなり、江戸時代は大広間と呼ばれていました。障壁画は、松、桜、雉子などの華やかな花鳥図です。

四季折々の華やかな「花鳥図」

夏から秋・冬へと移り、上段之間は春景色で彩られています。

  • 表書院・一之間より上段之間を望む

  • 表書院・上段之間

  • 廊下より表書院・一之間 春

  • 表書院・二之間 秋冬

  • 表書院・三之間 夏