歴史探訪の旅 Vol.1 「松平郷」

ゆっくり散策しながら、

歴史の舞台へと思いを馳せる・・・

岡崎市街地から東へ離れた山村に位置し、豊かな自然に包まれている松平郷。江戸時代を治めた徳川家のルーツである松平家発祥の地として、当時の面影を今に伝えています。一帯は「松平氏遺跡」として、国の史跡に指定されています。松平家の菩提寺である「高月院」をはじめ、家康を祀った「松平東照宮」、松平家と徳川家ゆかりの品々が展示されている「松平郷館」など、見どころも豊富です。 遊歩道も完備されていますので、日常の喧騒から離れて、歴史を肌で感じながらゆっくりと散策してもいいでしょう。

松平東照宮

松平東照宮は、文化財としては「松平氏遺跡」のうち「松平氏館跡」として国の史跡に指定されています。松平親氏を祀り、さらに松平郷松平家が大正時代まで在住しました。境内には徳川家康産湯の井戸跡や松平家の屋敷跡などの史跡があります。近隣には松平家の菩提寺である高月院や松平城址などの史跡が散在しています。元和5年(1619年)、9代松平尚栄が、八幡宮(現在の松平東照宮)に東照大権現を勧請しました。なお、この神社の敷地自体が松平家の屋敷「松平氏館」の跡で、現在でも石垣や濠などが残されています。

松平東照宮

松平東照宮

徳川家康公産湯の井戸跡

徳川家康公産湯の井戸跡

高月院

高月院は1367年に足助重政が建立したと伝えられています。建立当時は寂静寺と呼ばれていましたが 1377年に松平親氏が堂塔を寄進してから高月院となり、以後松平氏の菩提寺となりました。1602年には、徳川家康より100石下賜されるなど、江戸幕府の保護を受けました。山門と本堂は徳川家光の命により1641年に建てられたものとされ、 境内には松平親氏の墓もあります。

高月院山門

高月院山門

高月院

高月院